大分県九重町は「九重“夢”大吊(おおつり)橋」を建設するために借金した約17億3000万円のうち、地域再生事業債7億3000万円を、2008年度に完済する。5日発表した一般会計当初予算案に返済残高の2億円を計上した。町は当初、16年度までに返済する計画だったが、人気観光地となった大吊橋が予想外の収入をもたらし、開業わずか2年目のスピード返済となった。

 06年10月に開業した大吊橋の建設費は20億円。自己資金のほか、地域再生事業債と過疎債10億円で賄った。町は地域再生事業債を05年度に4億円、06年度に3億3000万円それぞれ発行。大吊橋の入場者が年間30万という見込みを前提に、06年度から16年度までの11年間、年2400万‐8800万円を返済する計画を立てた。

 ところが入場者は予想を大きく上回り、開業半年で100万人を突破。町は返済計画を修正して、06年度に1億3000万円、07年度に3億3000万円を繰り上げ償還し、当初の計画分と合わせ、5億3000万円を返済した。過疎債は計画通り18年度までに返済する。

 大吊橋の入場者は4日までに288万人に達し、入場料収入は計13億7000万円に上った。町は08年度の入場者を約120万人と予想、5億7000万円の収入を見込んでおり、2億円返済も可能と判断した。

=2008/03/06付 西日本新聞朝刊=